ソーシャルスキルトレーニング

一般的に、ソーシャルスキルとは
「社会生活において、他の人との関係を築いたり、家庭、仲間、地域、組織など、共に生活を営む上で必要とされる技能」を意味します。
ソーシャルスキルトレーニング（SST）ではその為の、コミュニケーション能力を育むトレーニング、社会生活技能訓練などにより、ソーシャルスキルを身につけていきます。

当センターの「実生活で実践できるSST」

当センターでは、
コミュニケーション能力を高めることを土台として、社会の中で人と関わりながら、生きていくために欠かせない５つのスキルを育むトレーニングを実施しています。

【コミュニケーションは、実生活でソーシャルスキルを活用するための土台】

教科書通りのソーシャルスキルを知っていても、学校や会社などあらゆる所で、他者と会話をしたり、相談したり、意見を述べたり、または他者からの話や意見を聞くことができなければ、将来自立して生活していくことが難しいと感じてしまうかもしれません。

つまり、基本的なコミュニケーション能力を育むことで、知り得たソーシャルスキルを社会で実践できるようになります。

そこで、当センターでは、コミュニケーションについてロールプレイなども取り入れながら具体的に学び、その上で５つのスキルについて習得していきます。コミュニケーションを土台としソーシャルスキルトレーニングをしていくことで、社会の中のあらゆる場所で身につけたソーシャルスキルを自分で使えるようになることを目指します。

５つのスキル

① 自分を理解し、伝えるスキル
「自分はどんな人？好きなことや苦手なことってなんだろう」と自分を見つめ、苦手なことを回避したり好きなことをして気持ちを切り替えることができるスキル

➁ 他者を思いやるスキル
置かれた状況や他者の様子から、他者の気持ちを読み取ることができるスキル

③ 家庭や社会で役立つスキル
多様な価値観や社会の仕組みを知って、自分がその中で必要とされる行動は何かを考え、実行できるスキル
また、自分のしたいと思う行動とルールとの間に隔たりがある時、折り合いをつけられるスキル

④ イメージするスキル
困った状況を想定し、自分にとって望ましい状況にするにはどうすればよいかをイメージし実行できるスキル

➄ 学校生活で必要なスキル
学校のルールを知り、その中でどのように行動すればよいかを理解したり、それに対応するには自分にはどんな支援が必要なのかを考えられるスキル

対象とする方

未成年者（5才～18才）の方を対象に、不登校、ひきこもりの方問わず、コミュニケーション能力が心配、現状では、将来の自立が不安な方。
※19才以上の方はご相談ください。

例えば、以下に該当する場合
・人とのコミュニケーションが苦手
・相手の気持ちを読み取ることができない
・相手の言っていることの意図が汲み取れない
・自分がどんな言葉を使って返答したらよいかが分からない
・挨拶がしずらい
・情緒不安定
・落ち込みやすい
・落ち着きない
・感情的になりやすい
・自分の行動を制御しずらい
・生活が不規則
・学校には居場所がないと感じる。
・学校にいると、体調が悪くなる。
・ソワソワしてしまう。
・先輩後輩関係に違和感を感じる。
・学校の先生が信用できないと感じる。
・学校が怖いと感じる。

トレーニングの流れ

① 事前面談
「アンケート形式のヒヤリングシートに基づき、お子様の状況を親御様よりお聞かせ頂き、お子様とも面談の上、トレーニング内容のご提案を致します。」
◆面談時間 80分
1)親子にて5分⇒2)お子様30分⇒3)親御様30分⇒4)親子15分 トレーニング提案

※トレーニング内容は、年令、問題・課題において、組み替えています。
※主なトレーニング方法の概略はこちら

➁ お子様とのトレーニングの開始
・トレーニング内容により、6回～22回
１回の時間 60分
１週間に1回を推奨しています。

③ 親御様との定期面談
・月1回30分を目処
ご家庭や学校での様子を伺いながら、カリキュラムご提案の上、変更する場合もあります。

トレーニング内容・方法の概略

事前面談により、5つのスキルの内、どのスキルをトレーニングするのかを決めた上で、実施していきます。ベースとなるコミュニケーションスキルは共通となります。
5つのスキルをお子様が興味を持って取り組める様に、以下のトレーニング方法により行います。

【習得するスキルとトレーニング回数】

＜トレーニング回数について＞
例えば、
➁他者を思いやるスキルをトレーニングする場合、コミュニケーションスキルと合わせて6回
③ 家庭や社会で役立つスキルと④ イメージするスキルの場合、10回となります。

【トレーニング方法】

◆ゲーム
低年齢の方、発達障害傾向にある方は、楽しみながらも多くのソーシャルスキルの要素を含むゲームを通して、社会性を身につけるトレーニングを行います。
「目標意識」「ルール性」「勝ち負けの受け止め」「思考力・集中力
「ゲームを通してのコミュニケーション・協調性」を育みます。

◆ディスカッション・ディベート
ディスカッション（会話）を通して、自分とは違う他者の考え方、価値観に気づくことは、コミュニケーションの適応力を高めます。又、他の人の意見も聞きながら、自分の考えも伝えることを通して、解り合えるということ、協力、協調性を育みます。
年令により、興味の持てるテーマで、トレーニングを行います。

◆ロールプレイ
どんな場面でどんな振る舞いをすればいいのかということを、指導担当者や子ども同士が実際に演技したり、人形を用いて演じることで、実際の場面での適切な振る舞いを学んでいきます。対象となる子どもにとって、現在課題となっている言動や場面を、多少アレンジしながら行うのがより効果的です。

◆物語ワーク
相手の気持ちを察することが苦手で、コミュニケーションが円滑に保てない 方もおられます。 物語を読み聞かせする中で、登場人物の気持ちを読み取る力や、その時の対 処能力を育みます。

◆共同作業／共同行動
複数人で役割分担をしながら、同じゴールに向けて1つのものを作り上げる中で、他者との相談、役責を果たす、協力する、助け合うなどの力を育みます。

◆日常生活でも取り組むワーク
日常生活における、挨拶や社会的規則の順守など、お子様の抱える問題課題において、取り組めるように推進します。
ゲーム感覚で、自らやる気を起こすような働きかけをしながら、プラスの行動を増やし、マイナスの行動は減らすように取り組みます。

＜あいさつについて＞
あいさつの言葉を出すのに照れくさい、どう挨拶していいかわからない、な どあいさつを妨げる要因も様々です。 親御さんの協力も必要（親御さんがあいさつを交わす事）ですが、適切にあ いさつできる、トレーニングも行います。
あいさつをすること、受けることは、自己承認感を高める一歩です。

受講ガイド

お申込フォーム

お申込み～トレーニング開始迄の流れ

◆お申込み迄

お申込みにあたりご不明点などある場合は、お問合せできます。
お問合せフォーム、又は、LINE よりお問合せいただけます。

▶よくある質問はこちら

1. 事前面談（対面・Zoom可）

① お申込み
お申込みフォーム、又は、LINE よりお申込みします。
↓↓
➁ 仮の受付のご案内
24時間以内に日程調整など受付のご案内が届きます。届かない場合、迷惑メール扱いなどになっていることもあります。
メールがない場合は、お手数ですがLINE、お問合せフォームよりお問合せください。
↓↓
③ 日程の調整
メール又はLINEで日程の調整をします。
↓↓
④ 正式な受付のご案内
正式に受付のご案内をします。
↓↓
➄ お支払手続き
受付のご案内に基づき、クレジット又はお振込みにて前日までにお支払します。
↓↓
⑥ 事前面談の当日
・対面の場合は、カウンセリングルームにて待ち合わせ
・ZOOMの場合は、ZOOMへのログイン情報は受付のご案内時にあります。時間になりましたらZOOMにて開始します。

2. ソーシャルスキルトレーニング（対面のみ）

① 事前面談後に決めたカリキュラム、スケジュールにて、お子様とカウンセラーにより実施していきます。（開催場所: 青山ルーム）

3. 親御様との定期面談（対面・ZOOM可）

① 一ヵ月の一回を目処に、ご家庭や学校での様子を伺います。
日時はあらかじめ事前面談時に決めさせていただきますが、トレーニング状況に応じては、変更させていただくこともあります。メールにて調整させていただきます。

青山ルームのご案内（都内）

＜最寄駅＞
青山一丁目駅(銀座線、半蔵門線、都営大江戸線)
青山一丁目駅５番出口から徒歩1分
※他の出口で出られた場合、青山一丁目交差点角ホンダビルのショールーム沿いに５番出口はあります。
＜住所＞
東京都港区南青山2-2-15ウイン青山836

▶不登校・ひきもり相談センター