ひきこもりの定義について
ひきこもりの定義は、時代によって変わってきていますし、人によって様々な捉え方がありますが、内閣府の定義は下記のとおりです。
「様々な要因の結果として社会的参加(義務教育を含む就学、非常勤職を含む就労、家庭外での交遊など)を回避し、原則的には6カ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態(他者と交わらない形での外出をしていてもよい)を指す現象概念」
「ひきこもり」とは、ひとつの状態であります。
当相談室としては、上記の定義よりも広義に捉えております。この定義に当てはまらないと支援しない、カウンセリングをしないということはありません。
6カ月という期間を満たさないからといって、相談やカウンセリングを先延ばしにする必要はありません。あるいは社会参加はしている、仕事はしているなど「みえている状態」は問題がないからといって、ひきこもりではないと判断するのではなく、生きる希望を失っている、意欲や勇気を失っているなど、精神的な面や心の部分で悩んだり生きづらさを感じてたりして、内面的にひきこもっている(心を閉ざしている)場合もあります。
当相談室での「ひきこもり」の定義は、「生きづらさや孤独感、寂しさなどで心が閉ざされている状態」の場合も心理的な面での「ひきこもり」と捉えています。